土佐あかうしは、「褐毛和種高知系」という、高知だけで 生産される和牛です。全国的にも珍しい褐毛の和牛で、 明治時代から長い年月をかけて改良を重ねてきました。 現在、飼われているのはわずか1600頭、 全国の和牛160万頭のうち、0.1%という希少な牛です。
日本在来種の血統を受け継ぐ、 黒毛和種、褐毛(あかげ)和種、日本短角種、無角和種の 4品種のみを指します。褐毛(あかげ)和種には高知系と 熊本系の2系列があり、肉質も味も異なります。
土佐あかうしの特長は、赤身のおいしさ。 ほどよい霜降りで、質のよい脂には独特の風味があります。
口どけがよく、のど越しのよい脂のうまさを感じる一口目。 二口目はしっかりとした赤身のうまさが広がります。 脂と赤身のバランスがよく、それぞれのうまみを引き立てます。
山間部で見られる土佐あかうしの放牧風景。 子どもを産み、愛情たっぷりに育てる母牛と、
乳を求めて母を追う子牛たちの姿です。 畜産農家の人たちの深い愛情が その営みをあたたかく支えています。